
3月12日深夜(13日の午前2時)には、「お水取り」といって、若狭井という
井戸から観音さまにお供えする「お香水」を汲み上げる儀式が行われます。
また、この行を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)の道明かりとして、毎晩7時
に行なわれる「お松明」は、長さ約7mにもなる大松明を童子と呼ばれる人が
かつぎ、練行衆はその松明の火を道あかりとして、二月堂のお堂へ入っていきます。
夜毎、大きな松明(たいまつ)に火がともされ、参集した人々をわかせます。
このため「修二会」は「お水取り」・「お松明」とも呼ばれるようになりました。
お水取りに続き、大松明を持った練行衆が内陣をかけまわる達陀(だったん)と
いう妙法があり、15日にはダッタン帽を幼児にかぶせると健康に育つという
風習が残っています。
おたいまつは、1日から14日まで毎日上堂されます。
このお水取りが終わると、奈良に春が訪れるといわれるほど古くから奈良の人々に
親しまれる行事です。
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