
平和の価値を見直す
最近、平和というものが、何かいわば空気や水のように、ごく当然に存在するもの
といった感じが強くなってきたのではないだろうか。
平和の貴重さ、ありがたさがだんだん忘れられつつあるように感じられる。
これは危険なことだと思う。平和は天然現象ではない。
人為というか、人間の自覚と努力によってはじめて実現され、維持されるのである。
だから、この際お互いにもう一度平和の価値というものを見直してみたい。
そしてこの価値を知った上で、国民として何をなすべきかを考え合いたい。
さもないと、せっかく続いたこの貴重な平和を遠からずして失うことにも
なってしまうのではないだろうか。